運命の本。
今週のお題「読書の秋」
人は誰しも、運命の本があると思います。
その時の悩みを解決してくれたり
自分の未来への背中を押してくれたり。
理由や状況は人によって様々で
後からになって気付くことが多いと思います。
そこで今回は私が出会った
自分の運命の本について書いてみます。
私が最初に出会ったのは高校生でした。
有名な作家さんの物語もある
学生向けの恋愛短編集の文庫本。
たまたま入った書店で
可愛く彩られたポップが目を引いて
とりあえず買ってみました。
自分が知ってる作家さんが2人。
他は全く知らない方でした。
知ってる作家さんの物語を
早く読みたいと思いながら、
最初のページから読み進めると…
『なにこれ！！！』
と驚くぐらいに
ワクワクする物語があったのです。
たった2,30ページで心をグッと掴まれました。
本を読んでいて、ここまで心惹かれたのは
後にも先にもこの1冊だけです。
でもその時はそれまででした。
それから大学生になり、
ふと思い出しました。
あの時の本は何だったんだろう。
そして調べて単行本を買いました。
恐らく自分で単行本を買うのは
その本が初めてだったと思います。
そして読む、読む、読む。
あの時のワクワクが蘇りました。
時間も忘れてしまうくらい
その本に没頭しました。
植物図鑑/有川浩
それが私の運命の本です。
映画化もされました。
何がいいのかと聞かれると
言葉にすぎるのが難しいのですが…
言葉の選び方だったり
有川さんの幸せの書き方が
私にはたまらなく好きなんです。
有川さんの書く本はどれも好きですが
比べ物にならないくらいこの本が好きです。
そして結果として私のやりたい事を
見つけてくれたのもこの本でした。
きっとみんなにある運命の本。
1冊だけじゃないかもしれません。
どうか素敵な本に出会って下さい。
