キメラ女子日記

30歳までに変わるを意識して、挑戦したことの軌跡

憧れと、現実と、本当の自立

私が初めて『自立した』と思ったのは

大学1年生の冬。

 

高校1年生からアルバイトを始めて、

がむしゃらに働き、掛け持ちもしたおかげで

大学1年生の夏には貯金が100万になりました。

 

自分の目標として掲げてた

「100万貯めたら一人暮らしする」を

やっと実現出来ると意気揚々としてました。

 

100万あれば一人暮らしが出来る…

今思えばどこにそんな根拠があったのか。

 

自信満々に一人暮らし宣言をした私に

母はあっさりと言いました。

 

「やれるものならやってみなさい。

ただし、まずはお試しで実家の近くのマンスリーを借りなさい。

それなら今のバイトも辞めずに、学校に行くのも変わらないでしょ。

それで出来ると思ったらちゃんと部屋を借りればいい」

 

その意見に納得したのと

少しだけ悔しかった私はその挑戦に乗りました。

出来るところを見せつけて、

華麗に一人暮らしをするつもりでした。

 

でも現実はそんなに簡単ではなかったです。

 

実際にはご飯も洗濯もめんどくさいし、

お金を考えると毎日お風呂の湯を張れない。

 

掛け持ちのバイトが逆効果で

お休みが少なすぎて家にいる時間もない。

 

何よりも自分が想像してたよりもお金がかかる。

 

悔しかったですが、母の意見は正しかったです。

 

母は私が憧れだけで一人暮らしをしたくて

現実に気づいてないのを知ってました。

 

ですが、ただそれを否定するのではなく

挑戦させて気付かせてくれたんです。

 

自分の甘さと母の偉大さ。

母は私が現実に気づいた時に

帰る場所も、理由も作ってくれてました。

 

実際はこれっぽちも

『自立』なんて出来てませんでした。

 

私は大学を卒業してからも何回か

家を出ては帰る、を繰り返してます。

 

それでも母は嫌な顔1つせず

送り出し、迎え入れてくれます。

 

そして私は最初の一人暮らし以降
どんどん実家を好きになってます。

 

今は家を出てる時期ではありますが

『自立出来てる』とは思えてません。

 

母を超えられた時、

きっと『自立した』と思えるでしょう。

 

ただ、それはもう少し

先のお話でもいいのかなと感じてます。

今は気付かれない様に母の背中を追いかけて。